icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻2号

1976年02月発行

文献概要

症例

ゾンデ式小腸fiberscopeによって内視鏡観察をなしえた空腸Crohn病の1例

著者: 多田正大1 馬場忠雄1 宮崎忠顕2 赤坂裕三3

所属機関: 1京都府立医科大学第3内科 2京都府立医科大学第1内科 3岐阜歯科大学内科

ページ範囲:P.221 - P.225

文献購入ページに移動
 小腸の形態学的診断法としては,従来から腹部単純X線検査にはじまり,X線透視,血管造影,string-test,腸紐,盲目的小腸生検などがその中心としてなされてきたが,その診断は困難なことが多く,臨床的にも原因不明の腸閉塞,腸管穿孔,下血等の重篤な症状を呈して,開腹術や剖検によってはじめて診断がなされることがたびたびである1)2)

 一方,小腸の内視鏡観察の試みとして,経腹腸鏡による回盲部観察3)4),十二指腸fiberscopeによる空腸上部の観察,大腸 fiberscopeによる逆行性の回腸終末部の観察などが試みられてきたが5)~7),近年,より広範囲の小腸の内視鏡観察を目的として,小腸fiberscopeの試作・開発がさなれている4)~9)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?