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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻3号

1976年03月発行

文献概要

症例

腸重積を起こした回腸細網細胞肉腫の1例

著者: 市原久太郎1 加藤紀生1 伊藤和幸1 横地真1 星野信1 岸川基明1 伊藤信孝2 滝本一2 林弘太郎3 塚田勝比古4 横地潔4 伊藤誠4

所属機関: 1岐阜県立多治見病院内科 2岐阜県立多治見病院外科 3岐阜県立多治見病院検査科 4名古屋市立大学医学部第1内科

ページ範囲:P.341 - P.346

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 消化管に発生する悪性腫瘍の大部分は癌腫であり,肉腫は比較的稀である.われわれは回盲部に腸重積様陰影を呈した回腸末端部原発の細網細胞肉腫を経験したので報告する.

症例

 患 者:72歳 男性 農業

 主 訴:粘血便

 家族歴:姉・弟,肺結核にて死亡

 既往歴:15歳,腸チフス

 現病歴:朝食約1時間後に嘔気,嘔吐,腹部全体のとう痛をきたし,少量の粘血便をみた.近医にて鎮痛剤の投与をうけ,症状は軽減したが,翌日にも同様のとう痛と粘血便をみたため当院を受診した,食思不振はあったが,発熱,体重減少はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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