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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻4号

1976年04月発行

文献概要

今月の主題 研究・症例特集 症例

高齢者に経験した薬物初発胃潰瘍

著者: 佐藤治邦1 紀健二1 久保富美子1 真田昌彦1 橋本肇2 金沢暁太郎2 小城守也2 島田裕之2

所属機関: 1都立養育院付属病院内科 2都立養育院付属病院外科 3都立養育院付属病院病理

ページ範囲:P.443 - P.448

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 高齢者に発生する疾患はより若年者層のものと本質的には変るものではないと言えるが,ただ加齢による機能的・器質的変化に多分に修飾され,それ故にその老化の変遷と疾患像の推移とを追求することは本質の解明に大きく役立つと考えられ,重要である.例えば,萎縮性胃炎の程度の増強と慢性胃炎の位置の問題,びらん性胃炎,ポリープあるいは早期胃癌の発生状況等は検索を要するにたる素材である.

 この意味において薬物性潰瘍が高齢者に発生することを探求することは,その発生機構の解明にかなりの比重をもちうると考えうるので,今度われわれが経験した薬物初発の潰瘍を内視鏡並びに一部病理学的に検討し報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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