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胃と腸ノート
疣状胃炎に合併した早期胃癌(5)
著者: 村島義男1 八百坂透1
所属機関: 1札幌厚生病院消化器科
ページ範囲:P.454 - P.454
文献購入ページに移動 〔症例5〕T. K. 67歳 男
図1は腰の曲った入で撮封影条件が悪く,明瞭に病変が描出されていないが,矢印の部位に小さいポリープ状隆起のあるのが辛うじてわかる.図2はGF-B2による内視鏡像で幽門前庭部大彎後壁よりに小さい扁平な隆起を認める.図3はGIFD2による空気量の少なめの近接像で,半球形のポリープ状隆起があり,その表面に軽度の発赤がみられた.周辺の粘膜ひだに多少連珠状のニュアンスがあるが,不明瞭である.Ⅱa様隆起を示す病変を考慮しつつ生検したところ癌と診断された(なお,本例は胃体部後壁のポリープで3年間経過を見ていた).
図1は腰の曲った入で撮封影条件が悪く,明瞭に病変が描出されていないが,矢印の部位に小さいポリープ状隆起のあるのが辛うじてわかる.図2はGF-B2による内視鏡像で幽門前庭部大彎後壁よりに小さい扁平な隆起を認める.図3はGIFD2による空気量の少なめの近接像で,半球形のポリープ状隆起があり,その表面に軽度の発赤がみられた.周辺の粘膜ひだに多少連珠状のニュアンスがあるが,不明瞭である.Ⅱa様隆起を示す病変を考慮しつつ生検したところ癌と診断された(なお,本例は胃体部後壁のポリープで3年間経過を見ていた).
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