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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻4号

1976年04月発行

今月の主題 研究・症例特集

症例

胃多発性濾胞性リンパ腫の1例

著者: 富野康日己1 野呂崇1 吉木敬1 白井俊一1 仲綾子1 伊藤哲夫1 渋江公一2

所属機関: 1市立札幌病院病理部 2市立札幌病院内科

ページ範囲:P.475 - P.481

文献概要

 近年胃のX線検査,内視鏡検査,細胞診,直視下生検などの検査法の発達は著しく,胃癌をはじめとする各種胃疾患の診断治療を容易ならしめるとともに,臨床病理学的知見の進歩に大きく貢献している.しかし胃癌や胃潰瘍に比べ胃リンパ腫やその類縁疾患は発生頻度も低く,その臨床病理学的知見の確立にはなお個々の症例の集積や解析が必要と思われる.

 筆者らは最近臨床的にⅡc型早期胃癌と考えられ,生検組織の鏡検においてreactive lymphoid hyperplasia(以後RLHと略す)を示唆されたが,最終的には切除胃の組織学的検索によって多発性濾胞性リンパ腫と診断された1例を経験したので,その臨床経過の概要と病理学的知見を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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