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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻4号

1976年04月発行

今月の主題 研究・症例特集

症例

Colitis Cystica Profunda

著者: 田坂健二1 渡辺英伸1 遠城寺宗知1 松浦龍二2

所属機関: 1九州大学医学部病理学教室第2講座 2国立福岡中央病院外科

ページ範囲:P.503 - P.508

文献概要

 Colitis cystica profundaは結腸または直腸の粘膜下層およびそれより深層に異所的に存在する粘液囊胞よりなる無茎ポリープ状の良性非腫瘍性病変であり,存在状況によって大腸の広い範囲に見られるびまん型(diffuse type)と,主として直腸に弧在性または少数個よりなる限局型(localized type)とに分けられる.腺上皮の異所的存在や粘液貯留のために粘液性腺癌との鑑別が問題となるが,本病変のなかには直腸の腺癌として取り扱われた症例が相当数あると考えられる.Goodall and Sinclair(1957)が本病変名を提唱して以来,今日までに57例の報告がなされているが,最近われわれは本症の1例を経験したので,その概略を紹介し,若干の文献的考察を加えながらその病理発生について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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