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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻5号

1976年05月発行

今月の主題 胃潰瘍癌の考え方

主題

いわゆる“胃潰瘍癌”に関する臨床病理学的検討

著者: 八尾恒良1 渡辺英伸2

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.573 - P.584

文献概要

 Hauser(1926)1),Newcomb(1932)2)らによって胃潰瘍癌の病理組織学的判定基準が発表された.しかしStromyer(1912)3)らはこれに反論し,Mallory(1940)4),Palmer & Humphrey5)らは癌巣中の二次的な消化性潰瘍が縮小することを示してHauserらの基準が消化性潰瘍先行を証拠立てるものではないとした.

 わが国においても,その論争のレベルこそちがえ1950年代の後半から1968年にかけ,殊に早期癌を中心に潰瘍癌をめぐる論議は活発に行なわれたが,いずれとも結着がつかないまま今日に至っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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