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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻5号

1976年05月発行

文献概要

症例

特異な食道病変を呈したAcanthosis nigricansの1例

著者: 板井悠二1 木暮喬1 奥山山治2 真木実3

所属機関: 1東京大学医学部放射線科 2東京大学医学部老人科 3真木病院

ページ範囲:P.615 - P.619

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 Acanthosis nigricans(黒色表皮腫)は皮膚の乳頭状増殖,色素沈着,角化増生を三徴とし,悪性型(Malignant acanthosis nigricans, MAN)では悪性腫瘍,とりわけ胃癌に併発するため,消化器を扱う者は熟知すべき疾患である.本症は皮膚のみならず,口唇,口腔,食道,直腸,胃,膣などの粘膜をおかすことも知られている.

 しかし,本症が主に皮膚科領域で取り扱オれることもあり,食道病変に関する臨床的報告はきわめて少ない.本症の食道病変は後述のように内視鏡的にもレ線的にもきわめて特異な病像を呈し,食道病変として興味深い.胃癌に併発した典型的Acanthosis nigricansの特異な食道病変を内視鏡像を中心に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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