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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻6号

1976年06月発行

文献概要

胃と腸ノート

胃・十二指腸潰瘍の局所療法のコツ(3)―アラントインの用い方と薬液注入のコツ

著者: 中川健一1 並木正義1

所属機関: 1北海道大学医学部第3内科

ページ範囲:P.762 - P.762

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 潰瘍の肉芽形成を促進することをねらったアラントイン溶液は,何種類かの濃度のものをつくり種々検討してみた.その結果,アラントイン溶液の濃度が高いほどより効果的であるとはいえず,0.5%の溶液が組織反応の面からいっても,もっとも妥当であるとの結論に達した.現在使用している局注用の0.5%アラントイン溶液は,1アンプル2.0mlとしてキッセイ薬品に試作してもらっている.

 このようにして,現在では0.5%のアラントイン溶液の単独,もしくはこれとベーターメサゾンとの併用局注が,胃潰瘍の局所療法の基本であり,十二指腸潰瘍の局所療法は0.5%アラントイン溶液の単独局注を原則としている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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