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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻6号

1976年06月発行

文献概要

症例

2年3ヵ月間経過観察し悪性サイクルをたどったと思われる胃粘膜内癌の1例

著者: 鎌田達雄1 塩見博史1 本城守1 三浦博幸1 向出雄二1 福本攻2 松岡伸二3

所属機関: 1市立枚方市民病院第2内科 2市立枚方市民病院第1内科 3市立枚方市民病院外科

ページ範囲:P.773 - P.780

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 早期胃癌研究のうちでも村上1)によって提唱された悪性サイクルの概念は最も重要なものの1つであるが,著者らは約2年3カ月にわたり経過観察を行ない,胃潰瘍様所見の再発を4回くり返し悪性サイクルをたどったと思われる1例を経験したので報告する.

症例

 患 者:T. M. 34歳 女(主婦)

 主 訴:心窩部痛

 家族歴および既往歴:特記すべきことなし

 現病歴:1972年6月中旬より心窩部痛あり某医に受診,約1週間にて軽快するも,7月上旬より再び心窩部痛を来たし,7月17日来院,レ線検査の結果胃潰瘍と診断され入院した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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