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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻7号

1976年07月発行

文献概要

今月の主題 pm胃癌 主題

pm胃癌と内視鏡診断

著者: 小黒八七郎1 崎田隆夫2

所属機関: 1国立がんセンター 2筑波大学臨床医学系

ページ範囲:P.869 - P.875

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 早期胃癌に関する諸問題がほとんど解明されている今日,早期胃癌よりも癌浸潤がさらに一段階深部に進み固有筋層まで到達した胃癌(以下pm胃癌と呼ぶ)が最近注目されている.その理由は早期胃癌よりもさらに詳細な深達度診断の追究,進行胃癌の術後の予後の改善,そして,病理学的に早期胃癌から進行胃癌への進展の解明などの諸問題において,pm胃癌が重要な位置を占めているからである.これらの問題は互に密接な関連があり,その1つの研究は他の問題の解決の手がかりを与えるであろう.われわれは,かかる見地から,第20回日本消化器内視鏡学会関東地方会(1975年6月)において,pm胃癌の臨床とくに内視鏡診断を中心として,シンポジウムに採用し,pm胃癌の諸問題の解明を試みた.以下,国立がんセンターにおけるpm胃癌成績を中心として考察を行なった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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