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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻7号

1976年07月発行

文献概要

症例

胃Lymphoreticular Hyperplasia(diffuse,flat form)の1例

著者: 北村浩1 山下清章2 木村文聰3 中井隼雄1

所属機関: 1呉共済病院外科 2呉共済病院臨床病理検査科 3呉市木村胃腸病院

ページ範囲:P.901 - P.908

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 胃リンパ細網細胞増殖症についてはKonjetzny(1928)8)が慢性胃炎特殊型として記載以来,その本態と組織診断基準に関し多くの報告があり1)~13),現在なお病理組織学的にも不明の一疾患単位として統一的には理解されていない.また,悪性リンパ腫との鑑別については病理組織水準においても両者の鑑別の困難な症例があり,そのような報告が少なくない.

 われわれは臨床諸検査の段階で悪性リンパ腫と診断し,組織学的にLymphoreticular hyperplasiaを主体とした病変中に散在性あるいは小集簇性に細網細胞の異常増生を認め早期細網肉腫への移行を強く疑わせる症例を経験した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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