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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻7号

1976年07月発行

文献概要

研究

外科病理よりみたpm胃癌

著者: 安井昭1 三宅政房1 一瀬裕1 平瀬吉成1 石橋千昭2 吉田光宏2 城所仂2 村上忠重3

所属機関: 1越谷市立病院消化器外科 2順天堂大学消化器外科 3東京医科歯科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.917 - P.926

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 人胃癌の発生は特殊なものを除けば胃粘膜内で行なわれることには議論の余地はない.そして粘膜内にあっても,潰瘍やびらんに直接して発生したものを除けば,粘膜の表面に近い浅い層で行なわれること(Konjetzny2),Büchner6),村上5))もほぼ確かである.

 このようにして発生した胃癌が,さらにどのような経過を辿って,私どもの目に映るような胃癌の大きさにまで進行するものかは,これまであまり深く考察されていない.ただ慢然と,一点ないしは比較的狭い範囲のある面を中心として,波紋や音波がひろがるように同心円的に拡大するものだという風に考えられがちである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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