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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻8号

1976年08月発行

今月の主題 潰瘍性大腸炎―最近の趨勢

主題

潰瘍性大腸炎のX線診断

著者: 政信太郎1 西俣寛人1 堀雅英1 西俣嘉人1 入佐俊昭1 徳留一博1 古賀大士1 中島義行1 森秀美1 柳田勤1 谷山茂樹1 西俣寿人1 佐伯啓三1 牧猛1 美園俊明1 山筋忠1 石神信治1 中馬康男1 橋本修治1 中原信昭2 江平征郎3 大石功4

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科 2鹿児島市立病院消化器内科 3国立鹿児島病院 4大石胃腸科

ページ範囲:P.977 - P.986

文献概要

 わが国の大腸X線検査は西沢・狩谷・吉川らの研究によって著しく進歩した.この検査法(以下,本法と略す)の進歩により,微細病変の診断が可能になった.fine network patternの描写と微小ニッシェの描写が可能になったために,大腸の潰瘍性病変の診断は大きく向上した.

 軽症の潰瘍性大腸炎も容易に発見され,従来の方法では難しかった本症の臨床経過も詳細に観察できるようになった.この方法によって描写されるX線像は,従来の教科書でみる本症のものとは随分かけはなれたものであり,彼らはこの微細X線像について著書“大腸のX線診断”に詳しく解説している.われわれも本法を用いて潰瘍性大腸炎の経過を丹念に追跡している.特に再発初期(増悪期)と軽症でinitial attackと思われるもののX線像をとらえるように努めている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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