文献詳細
今月の主題 潰瘍性大腸炎―最近の趨勢
主題
文献概要
潰瘍性大腸炎(以下uc)のは粘膜に主変化のあるびまん性の非特異性大腸炎であり,欧米人に多い疾患といわれてきたが,近年日本でもその増加が注目されている.
1875年にWilksが最初の記載をなしてから1世紀経過したが,謎にみちた疾患であることに変わりがない.炎症がなぜ粘膜に限局するのか,なぜ直腸からびまん性に拡がるかなどという基本的な事項すらほとんどわからないといってよい状態である.しかし本態はわからなくとも診断,治療の方面は大いに進歩し,大部分の例で完治は望めないまでも,少なくともcontrol可能な疾患になったということはできる,本論文では内視鏡的に経過が追えた例(Table 2)における内視鏡像の推移と,手術を施行した高度の炎症像をしめす例における本症の肉眼像の特徴について検討を加えた.
1875年にWilksが最初の記載をなしてから1世紀経過したが,謎にみちた疾患であることに変わりがない.炎症がなぜ粘膜に限局するのか,なぜ直腸からびまん性に拡がるかなどという基本的な事項すらほとんどわからないといってよい状態である.しかし本態はわからなくとも診断,治療の方面は大いに進歩し,大部分の例で完治は望めないまでも,少なくともcontrol可能な疾患になったということはできる,本論文では内視鏡的に経過が追えた例(Table 2)における内視鏡像の推移と,手術を施行した高度の炎症像をしめす例における本症の肉眼像の特徴について検討を加えた.
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