icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻8号

1976年08月発行

今月の主題 潰瘍性大腸炎―最近の趨勢

主題

潰瘍性大腸炎の内視鏡診断

著者: 竹本忠良1 長廻紘1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.987 - P.996

文献概要

 潰瘍性大腸炎(以下uc)のは粘膜に主変化のあるびまん性の非特異性大腸炎であり,欧米人に多い疾患といわれてきたが,近年日本でもその増加が注目されている.

 1875年にWilksが最初の記載をなしてから1世紀経過したが,謎にみちた疾患であることに変わりがない.炎症がなぜ粘膜に限局するのか,なぜ直腸からびまん性に拡がるかなどという基本的な事項すらほとんどわからないといってよい状態である.しかし本態はわからなくとも診断,治療の方面は大いに進歩し,大部分の例で完治は望めないまでも,少なくともcontrol可能な疾患になったということはできる,本論文では内視鏡的に経過が追えた例(Table 2)における内視鏡像の推移と,手術を施行した高度の炎症像をしめす例における本症の肉眼像の特徴について検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら