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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻8号

1976年08月発行

症例

大腸のVillous adenomaの5症例

著者: 石原明徳1 山際裕史1 浜崎豊1 世古口務1

所属機関: 1三重大学医学部中検病理

ページ範囲:P.1067 - P.1074

文献概要

 大腸に発生する腫瘍性ポリープ(neoplastic polyp)の1つの型であるVillous adenomaはAdenomatous polyp(本稿ではTubular adenomaと同意的に用いる)と本質的には同一のものとも考えられるが,肉眼的および組織形態学的特徴や癌化率の高いこと,さらに臨床的に脱水症状や電解質異常等をともなうことがあること等の臨床病理学的特徴より,一般にadenomatous polypと区別して考えられている.大腸のVillous adenomaは大腸癌の多い欧米ではしばしばみられ,多数例のまとまった報告がみられるが,欧米に比して大腸癌の少ない本邦ではこの型のAdenomaはきわめて少なく,報告例もほとんどない.われわれは典型的なVillous adenomaとその癌化したと考えられる例を経験したので報告し,若干の文献的考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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