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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻9号

1976年09月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

成人の胃重複症の1治験例

著者: 島田寛治1

所属機関: 1県立がんセンター新潟病院外科

ページ範囲:P.1135 - P.1140

文献概要

 Ladd & Gross8)の提唱以来,消化管重複症の報告は急速に増加し,いくつかの総説や統計的観察がなされており,従来考えられていたほど稀なものではなくなってきた.Gross5)は22年間での68例の症例を集計し,Sieber14)は21年間に25例を取り扱っているが,そのうち胃重複症はそれぞれ2例と3例である.本邦でも消化管重複症全体については多くの集計があり31)~33),その後の報告を加えると約150例であるが,最近に至って従来きわめて稀とされていた食道34)や胃28)の重複症についてもそれぞれの集計がなされており,消化管重複症も部位別の考察がなされるようになってきた.しかし胃重複症の報告は本邦ではまだ少なく,石田32)は5例,池田33)は7例を文献的に集めているにすぎない.著者もすでに3例の消化管重複症の経験を発表しているが36),そのうちのきわめて稀な成人の胃重複症について報告し若干の文献的考察を加えてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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