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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻9号

1976年09月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

十二指腸カルチノイドの1例

著者: 今野俊光1 田代征記1 田中道宜1 横山育三1 酒井建2

所属機関: 1熊本大学医学部第1外科 2熊本大学医学部第2病理

ページ範囲:P.1153 - P.1158

文献概要

 1907年S. Oberndorferにより命名されたカルチノイドは初め良性腫瘍と考えられていたが,1931年Cookeはカルチノイドで転移を有する例を集めて報告し,それ以後,転移に関する報告は増加し,最近ではslow growingの悪性腫瘍という概念が一般化している.本邦における本腫瘍の報告は欧米に比し,いまだ少なく,ことに上部消化管より発生したものは稀である.最近,われわれは十二指腸粘膜下腫瘍の診断で,開腹し,組織学的に本腫瘍と確定しえた症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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