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文献詳細

雑誌文献

胃と腸11巻9号

1976年09月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 研究

急性上部消化管出血に対する緊急内視鏡検査の意義

著者: 服部和彦1

所属機関: 1名古屋保健衛生大学医学部内科

ページ範囲:P.1213 - P.1216

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 急性上部消化管出血に対しvigorous diagnostic approach1)2)を行なう考えは広く受け入れられた概念となっている.特に内視鏡を用いた早期あるいは緊急検査が出血源診断に安全かつきわめて有用である点を強調した報告3)~10)は多い.

 さて本邦においては消化管内視鏡検査が広く普及している反面,出血に対する内視鏡検査には保守的傾向があったものと思われる.しかし最近におけるすぐれた報告11),綜説12),また欧米学者による経験の紹介等13)~15)があり,現在急速に普及しつつあるものと考えられる.

 さて,これまでの報告の多くはfiberoptic panendoscopeの開発以前のものであったが,この型の内視鏡の開発により,食道,胃,十二指腸球部および下行脚部の観察は一層能率的かつ合理的となり,すでにpanendoscopeによる緊急内視鏡検査成績16)も報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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