文献詳細
文献概要
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海外文献紹介「炎症性大腸疾患と誤ったアメーバ性大腸炎」
著者: 小林世美1
所属機関: 1愛知県がんセンター 第1内科
ページ範囲:P.32 - P.32
文献購入ページに移動Risk of Recurrence of Colon Polyps: L.G. Henry, R.E. Condon, W.J. Schulte, C. Aprahamian, J.J. De Cosse (Ann. Surg. 182: 511~515, 1975)
アメーバ性大腸炎と炎症性大腸疾患の鑑別は,臨床症状,直腸鏡所見,大腸のX線上の変化などが,しばしば同じなのでときに不可能である.アメーバ性大腸炎の診断は,検便を度々やってアメーバを調べても,しばしばnegativeなため難かしく,またEntameba histolyticaはルチンの検索では見落されるかもしれないことを著者らは経験している.そこでAmebiasisのための間接赤血球凝集反応が,炎症性大腸疾患らしい患者で調べる必要のあることを知った.この論文は,炎症性大腸疾患とまちがえた10例のアメーバ性大腸炎を報告している.
アメーバ性大腸炎と炎症性大腸疾患の鑑別は,臨床症状,直腸鏡所見,大腸のX線上の変化などが,しばしば同じなのでときに不可能である.アメーバ性大腸炎の診断は,検便を度々やってアメーバを調べても,しばしばnegativeなため難かしく,またEntameba histolyticaはルチンの検索では見落されるかもしれないことを著者らは経験している.そこでAmebiasisのための間接赤血球凝集反応が,炎症性大腸疾患らしい患者で調べる必要のあることを知った.この論文は,炎症性大腸疾患とまちがえた10例のアメーバ性大腸炎を報告している.
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