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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻1号

1977年01月発行

文献概要

研究

家族性大腸ポリポージスの十二指腸病変

著者: 飯田三雄1 八尾恒良1 尾前照雄1 大里敬一2 伊藤英明2 渡辺英伸3

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第1外科 3九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.95 - P.103

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 家族性大腸ポリポージスは大腸に無数の腺腫が発生し,しかも高率に癌化する遺伝性疾患として知られている1).最近,本邦では本症の歯牙および胃にも高率に腫瘍性病変が合併することが報告され2)~4),本症に骨腫,軟部腫瘍を合併したGardner症候群と本症は本質的には同じものであるとする意見が強い.

 われわれも本症においては胃のみならず十二指腸にも腫瘍性病変が認められることを報告した5).その後さらに症例を重ね,本症の十二指腸に精密なX線検査,内視鏡検査,生検を施行した結果,本症の92%に腺腫を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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