文献詳細
学会印象記
1er symposium international d'endoscopie digestiveに出席して
著者: 相馬智1
所属機関: 1杏林大学第1外科
ページ範囲:P.120 - P.121
文献概要
本会議の意義は,フランスにおいて開催された国際的規模の第1回内視鏡学会であるということであろう.御存知の如くフランスの内視鏡学会が消化器病学会から独立したのは,わずか7年前であり,保守的な国情から,内視鏡を専門とする若手学者が一人前の学者としてその真価を認められないといった政治的な背景が,今回の学会を生む1つのきっかけだったようである.隣国の西独において盛んにおこなわれるinternational workshopに対する対抗意識が,その底に流れていることは否定できない.それだけに,この国際会議を立案し外国から10名の学者を招待し主宰した陰の立役者Dr. Ligouryの評価はフランス国内においていやが上にも上ったといえよう.
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