文献詳細
今月の主題 症例・研究特集
症例
約3年7カ月の経過にて隆起(Ⅰ+Ⅱb)型早期胃癌より陥凹(Ⅱc+Ⅲ)型早期胃癌へ進展したと思われる1例
著者: 村上隼夫1 松下宣雄1 岩崎貞三1 水野恵文2 野木村昭平2
所属機関: 1静岡市立静岡病院内科 2静岡市立静岡病院外科
ページ範囲:P.1321 - P.1326
文献概要
症例
患 者:72歳 男
主 訴:心窩部痛,嘔気および少量の吐血
家族歴:特記すべきものなし
既往歴:18歳腸チフス,64歳肝硬変症
現病歴:1972年7月14日より約2カ月間,肝硬変症の診断の下に本院内科へ入院,その際,胃透視にて角小彎の隆起陸病変を指摘されたが,そのまま放置した.退院後たいした自覚症状なく過ごすも,1976年1月21日心窩部痛,嘔気とともに少量の吐血をきたし,同年1月29日本院内科を受診,再び胃透視にて異常を指摘され,精査加療のため,同年3月1日入院した.
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