文献詳細
今月の主題 症例・研究特集
症例
胃穹窿部粘膜下腫瘍(平滑筋腫)の十二指腸内脱出例
著者: 西川睦彦1 星島説夫1 岩永幸夫2 武田弘2 賀戸和男2 沖田瑛一3 五明田学4
所属機関: 1国立浜田病院消化器内科 2国立浜田病院消化器外科 3沖田内科 4鳥取大学医学部中検病理
ページ範囲:P.1333 - P.1337
文献概要
症例
患 者:沢○セ○ 63歳 女性
主 訴:左季肋部痛,摂食時嘔気,嘔吐
既往歴・家族歴:特記すべきことなし
現病歴:1972年2月頃より時々腹部膨満,心窩部不快感あり,他医にて胃X線検査をうけ胃隆起性病変を指摘される.以後放置していた.1974年11月,突然左季肋部激痛,嘔吐をきたし胃X線検査の結果,胃の著しい変形を指摘され当院に紹介入院す.激痛は鎮痙鎮痛剤の頻回にわたる投与後に軽快したが,2日後再び激痛,嘔吐を繰返した.
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