icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻10号

1977年10月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

ⅡC型早期大腸癌が認められた家族性大腸ポリポージスの1例

著者: 狩谷淳1 水野幸一1 間山素行1 田沢浩1 別府良彦1 高木正隆1 大森幸夫2 藤田昌宏2 西沢護3

所属機関: 1千葉県がんセンター放射線診断部 2千葉県がんセンター消化器科 3都立駒込病院内科

ページ範囲:P.1359 - P.1364

文献概要

 大腸癌が腺腫に由来するか,あるいは,いわゆるde novoに発生するかは,興味のある問題として,従来それぞれの立場から,多くの研究,主張があるところである.大腸癌が腺腫に由来すること,すなわち大腸腺腫の癌化の可能性は,一般に広く認められていると考えられる.事実,近年本邦においても多く報告されるようになった,いわゆる大腸早期癌のほとんどは隆起型であり,まだ典型的な陥凹型早期大腸癌の報告をみていないといえる.

 最近われわれは,家族性大腸ポリポージスという隆起性病変を主体とする疾患において,典型的な微小なⅡc型早期大腸癌を認めた,きわめて興味のある症例を経験した.この症例にっいて,診断的立場から報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら