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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻10号

1977年10月発行

今月の主題 症例・研究特集

研究

家族性大腸腺腫症の胃病変―その性状と経過を中心として

著者: 飯田三雄1 八尾恒良1 大串秀明1 尾前照雄1 大里敬一2 伊藤英明2 渡辺英伸3 水田朝博4

所属機関: 1九大医学部第2内科 2九大医学部第1外科 3九大医学部第2病理 4福岡市三信会原病院外科

ページ範囲:P.1365 - P.1374

文献概要

 家族性大腸腺腫症は高率に癌化する無数の大腸腺腫を有する遺伝性疾患として知られ,従来諸家の関心はもっぱら大腸病変に向けられてきた.しかし1953年骨腫と軟部腫瘍(Gardner症候群)1),1959年脳腫瘍(Turcot症候群)2),1962年歯牙病変3),1968年甲状腺癌4)などの合併が報告されたほか,近年わが国において胃5)~7),十二指腸8),空・回腸9)10)病変なども高率に合併することが指摘され,本症を大腸の限局性疾患として扱ってきた従来の考え方は改められつつある.

 先にわれわれは合併胃病変の病理学的検討を報告した11)が,今回はそのX線・内視鏡像の特徴や診断上の問題点さらに胃病変の経過などについて検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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