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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻10号

1977年10月発行

今月の主題 症例・研究特集

研究

イヌ実験胃癌の発育と進展―内視鏡と生検による隆起型胃癌の経過観察

著者: 高見元敞1 藤田昌英1 高橋明1 薄金真雄1 田口鉄男1

所属機関: 1大阪大学微生物病研究所付属病院外科

ページ範囲:P.1375 - P.1386

文献概要

 実験胃癌の研究は,1967年,杉村ら1)がN-methyl-N''-nitro-N-nitrosoguanidine(MNNG)を用いてラットの腺胃に高率に胃癌を作ることに成功して以来,急速な進展を示している.

 われわれはヒトの胃癌のモデルとして1969年よりイヌにMNNGを投与し,これまでに多くの胃癌を作ることに成功した2)3)5).われわれの研究目的はヒトの胃癌の組織発生と発育進展の過程を追求し,さらには治療モデルとして応用することであるが,イヌに発生せしめた胃癌はヒトにみられる胃癌のほとんど全ての形を含んでおり,ヒトの胃癌の研究材料としてきわめて有用であることが実証された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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