文献詳細
今月の主題 症例・研究特集
研究
イヌ実験胃癌の発育と進展―内視鏡と生検による隆起型胃癌の経過観察
著者: 高見元敞1 藤田昌英1 高橋明1 薄金真雄1 田口鉄男1
所属機関: 1大阪大学微生物病研究所付属病院外科
ページ範囲:P.1375 - P.1386
文献概要
われわれはヒトの胃癌のモデルとして1969年よりイヌにMNNGを投与し,これまでに多くの胃癌を作ることに成功した2)3)5).われわれの研究目的はヒトの胃癌の組織発生と発育進展の過程を追求し,さらには治療モデルとして応用することであるが,イヌに発生せしめた胃癌はヒトにみられる胃癌のほとんど全ての形を含んでおり,ヒトの胃癌の研究材料としてきわめて有用であることが実証された.
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