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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻11号

1977年11月発行

文献概要

今月の主題 腸結核(1)―小腸を主として 主題

腸結核の小腸X線像の分析

著者: 八尾恒良1 小川清1 下田悠一郎2 渡辺英伸3

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部放射線科 3九州大学医学部第2病理

ページ範囲:P.1467 - P.1480

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 近年,抗結核療法の進歩,普及に伴い,病理学的には腸結核が非特異性炎症の像を示すにとどまる症例が数多くみられるようになり1)~3),クローン病との異同が問題にされてきた4)~6).欧米,とくに米国においては,腸結核に関しては散発的な報告をみるのみで,稀な疾患として片付けられ,十分な臨床的病理学的研究がなされていない.しかし,本邦においては,腸結核は決して稀な疾患ではなく,臨床の場では,最近散見されるクローン病との鑑別に苦慮することが少なくない.

 そこでわれわれは,腸結核の診断をより正確なものにするために,病理学的に腸結核と確診された10例の小腸X線像の分析を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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