icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻11号

1977年11月発行

今月の主題 腸結核(1)―小腸を主として

主題

全割による再構築からみた小腸結核のX線像―瘢痕を中心として

著者: 政信太郎1 入佐俊昭1 西俣寛人1 徳留一博1 西俣嘉人1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1497 - P.1509

文献概要

 腸の検査法が進歩し,潰瘍性病変の発見も容易になってきて,従来わが国に少ないとされていた潰瘍性大腸炎,クローン病に対する関心も高まってきた.当然ここでわが国に多い腸結核がこれらの炎症性疾患との鑑別の対象として,大きくクローズアップされてきている.腸結核のX線診断に関する外国文献は数多いが,今日これらに基づいてX線診断に臨んでみても確診に至らない症例が少なくない.

 それは従来の診断学が総括的な所見だけで,肉眼所見の裏づけに乏しいこと,もう1つは腸結核自体が化学療法によってその様相が変わってきており,今日われわれが対象とするものには,黒丸の分類にみられるopen ulcerが少なく,瘢痕が大部分を占めるようになったためであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら