文献詳細
症例
小腸に多彩な潰瘍を認めた腸結核の1例
著者: 武田儀之1 中山卓1 下田悠一郎1 北川晋二1 西原春實1 松井正典1 松浦啓一1 渡辺英伸2
所属機関: 1九州大学医学部放射線科 2九州大学医学部第2病理
ページ範囲:P.1519 - P.1525
文献概要
症例
患 者:M. M. 56歳 男性
主 訴:腹部膨満感,下腹部痛
前病歴・家族歴:特記すべきことなし
現病歴:1975年10月末より食欲不振,便秘をきたすようになり,その後,腹部膨満感および下腹部痛を伴うようになった.1976年1月5日,某医受診し,経口腸および注腸X線検査を受け,小腸および大腸に異常を指摘されて,1976年2月10日,精査のため当科へ入院した.なお,1975年10月より入院時までに約8kgの体重減少をきたしていた.
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