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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻11号

1977年11月発行

文献概要

研究

いわゆる家族性大腸ポリポージスの上部消化管病変

著者: 牛尾恭輔1 阿部荘一1 光島徹1 木村徹1 森山紀之1 高杉敏彦1 岡崎正敏1 松江寛人1 笹川道三1 山田達哉1 小黒八七郎2 小平進3 北條慶一3 小山靖夫3 板橋正幸4 広田映五4 市川平三郎1

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部 2国立がんセンター内科 3国立がんセンター外科 4国立がんセンター病理部

ページ範囲:P.1547 - P.1557

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 われわれは,皮膚や体表などに著変なく,家族性大腸ポリポージスと診断されていた患者について全身の検索を行ないその結果,胃,骨,顎骨,歯牙,軟部組織その他の部位に腫瘍性病変を高頻度に認め,家族性大腸ポリポージスとGardner症候群は同一疾患に属するものであろうと主張してきた1)~3).今回はその蓋然性について,上部消化管病変,特に十二指腸病変の観点から追求し,さらにこの上部消化管病変の特徴について新しい知見を得たので報告する.

検索対象

 対象は,Table 1,2に示すように全例家族性の発生をみた14家系に属する30症例(男性22症例,女性8症例)である.年齢は7歳から57歳で,10歳未満2症例,10歳台8症例.20歳台8症例,30歳台7症例,40歳以上5症例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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