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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻2号

1977年02月発行

今月の主題 S状結腸癌

主題

S状結腸癌のMass Screening―近接X線テレビ装置によるルーチンX線検査

著者: 政信太郎1 入佐俊昭1 西俣嘉人1 西俣寛人1 堀雅英1 徳留一博1 古賀大士1 中島義行1 柳田勤1 谷山茂樹1 西俣寿人1 森秀美1 佐伯啓三1 牧猛1 美園俊明1 山筋忠1 石神信治1 中馬康男1 橋本修治1 中原信昭2 江平征郎3

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科 2鹿児島市立病院消化器内科 3国立鹿児島病院内科

ページ範囲:P.157 - P.168

文献概要

 わが国における大腸のX線診断は,胃のX線診断の目覚しい進歩の蔭に長い間おきざりにされ,検査法もほとんど改良をみなかった.しかし,狩谷・西沢らの研究が報告されたのを機に,この数年の間に急速に進歩し診断能も著しく向上してきた.また,わが国で開発されたジャイロに関しても丸山(癌研)らによって検査理論もでき,優れた成績が報告されている.

 このような短期間におけるレベルの向上も,すでに胃において微細病変描写の検査理論ができ上がっているわが国においては,当然のことといえよう.しかし,この胃における検査理論がそのまま大腸にあてはまるものではなかった.腸の解剖学的,生理学的な特異性,病変の特徴など胃との相違点に対して,どのように対処していくかが大きな課題であったが,これらもほぼ解決されたとみてよいであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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