文献詳細
文献概要
今月の主題 S状結腸癌 主題
S状結腸癌のX線診断―ジャイロスコープを用いたルーチン大腸X線検査法
著者: 松浦啓一1 武田儀之1 中山卓1 下田悠一郎1 吉本清一2
所属機関: 1九州大学医学部放射線科 2九州大学医学部附属病院放射線部
ページ範囲:P.169 - P.182
文献購入ページに移動1969年黒川および西山により開発されたユニバーサルX線透視撮影装置,ジャイロスコープ(東芝Model UG)を大腸X線検査に用いることにより,造影剤を容易に大腸各部に移動させることができ,かつ多方向撮影が可能となった.この結果,今まで検査が不十分となりがちであったS状結腸部も他の大腸の部位と同様に,ほぼ十分にその粘膜の状態を描出できるようになった.ここでは,まず,われわれが行なっているジャイロスコープを用いたroutine大腸X線検査法と,この検査法におけるS状結腸癌のX線診断およびその問題点について述べる.
掲載誌情報