icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻2号

1977年02月発行

文献概要

今月の主題 S状結腸癌 主題

S状結腸癌のX線診断―ジャイロスコープを用いたルーチン大腸X線検査法

著者: 松浦啓一1 武田儀之1 中山卓1 下田悠一郎1 吉本清一2

所属機関: 1九州大学医学部放射線科 2九州大学医学部附属病院放射線部

ページ範囲:P.169 - P.182

文献購入ページに移動
 近年,大腸X線診断は胃X線診断の確立とともに著しい発展をみせている.しかし,今までわれわれが胃X線診断で得た検査法を駆使しても,従来のX線透視撮影装置を用いての検査では直腸,上行結腸および盲腸部と同様にS状結腸は盲点の多い部位とされていた.

 1969年黒川および西山により開発されたユニバーサルX線透視撮影装置,ジャイロスコープ(東芝Model UG)を大腸X線検査に用いることにより,造影剤を容易に大腸各部に移動させることができ,かつ多方向撮影が可能となった.この結果,今まで検査が不十分となりがちであったS状結腸部も他の大腸の部位と同様に,ほぼ十分にその粘膜の状態を描出できるようになった.ここでは,まず,われわれが行なっているジャイロスコープを用いたroutine大腸X線検査法と,この検査法におけるS状結腸癌のX線診断およびその問題点について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら