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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻2号

1977年02月発行

文献概要

症例

胃・十二指腸・空腸に多発性ポリープが発見された家族性大腸ポリポージスの2例

著者: 飯田三雄1 八尾恒良1 尾前照雄1 大里敬一2 渡辺英伸3 堀之内幸士4

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第1外科 3九州大学医学部第2病理 4福岡赤十字病院内科

ページ範囲:P.227 - P.234

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 家族性大腸ポリポージスは大腸にびまん性に無数の腺腫が発生し,しかもそれらが高率に癌化する遺伝性疾患として知られている.しかし最近,胃病変1)~3),潜在性顎骨腫様病変4)および十二指腸病変3)5)6)が本症に極めて高率に合併することが報告され,本症を大腸の限局性疾患としてきた従来の考え方は改められつつある.われわれは胃・十二指腸のみならず,文献上極めて報告の少ない空腸にまで多発性ポリープが発見された本症2例を報告し,若干の文献的考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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