文献詳細
症例
文献概要
偽膜性小腸結腸炎は小腸および大膜粘膜の急性表層性壊死と偽膜形成を主徴とし,重症下痢,脱水,時にはショックを伴い死にいたる炎症性疾患であり,その病態についてはまだ十分には明らかにされていない.本症は1867年Billroth15)によって最初に記載されて以来,今日まで海外文献には多数の報告がみられるが本邦では極めて少なく特にその治験例についての詳細な報告はまだみられない.
われわれは最近抗生物質投与によると思われる偽膜性大腸炎の1治験例を経験したので報告し若干の考察を加えたい.
われわれは最近抗生物質投与によると思われる偽膜性大腸炎の1治験例を経験したので報告し若干の考察を加えたい.
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