胃と腸12巻3号

1977年03月発行

今月の主題 直腸肛門部病変 座談会

直腸肛門部病変

著者： 高野正博¹ 荒川広太郎² 武藤徹一郎³ 有輪六朗⁴ 多田正大⁵ 城所仂⁶

所属機関： ¹熊本市立病院外科 ²東京・荒川クリニック ³東京大学第1外科 ⁴東京都立大久保病院病理 ⁵京都府立医大公衆衛生学教室 ⁶順天堂大学消化器外科

ページ範囲：P.336 - P.350

　司会（城所）　今日はお忙しいところ，お集まりいただきありがとうございます．

　今日は「直腸肛門部病変」という主題で座談会をいたすことになりました．このテーマは，外科ではたいへん身近な問題でありますが，「胃と腸」においてこの問題を取り上げたのは，最近，大腸，直腸の疾患がふえて，日本でも潰瘍性大腸炎，Crohn病がだんだんふえる傾向にありますので，そういった問題と関連づけて肛門部の病変もこれから見直していかなければいけないことがあるだろうと思います．