文献詳細
文献概要
一冊の本
Modern Topics in Gastrointestinal Endoscopy
著者: 竹本忠良1
所属機関: 1山口大学医学部第1内科
ページ範囲:P.382 - P.382
文献購入ページに移動 消化器内視鏡学を勉強している人ならBristol大学のSalmonの名前は知っているだろう.この「1冊の本」にもSalmonの「Fiber Optics」を紹介したことがある.Schillerという名前はCottonとSalmonと共著で1972年のGutに「The hazards of digestive fibreendoscopy」という論文を書いていることを思いだしたが,肩書をみるとChertseyのSt. Peter's HospitalのConsultant Physician and Gastroenterologistとある.そしてこの本でも第11章のhazardsなどを分担している.B5変型判342頁のこの本はカラー写真を1枚もつかっていないが£11.50の定価である.私はこれを9,430円で入手した.序文をAvery Jonesも書いているが,これを読むとなかなか面白い.英国にWolf-Schindlerの軟性胃鏡が入ったのは40年前で,Hermon Taylor型胃鏡で知られたHermon Taylor,Harold EdwardsそしてHarold Rodgersとあるが,まあ日本とそう大差がない事情である.Basil HirschowitzがAvery Jonesで有名なCentral Middlesex Hospitalに働いていたこともちゃんと書いてある.
この本の全体は6部にわかれていて,第1部はbackgroundで,Gibbsが消化管内視鏡の歴史を,Reading大学物理学教授のHopkinsがファイバースコープの物理を書いている.HopkinsとかKapanyなどはファイバー光学にとっては忘れえない業績を残した人である.
この本の全体は6部にわかれていて,第1部はbackgroundで,Gibbsが消化管内視鏡の歴史を,Reading大学物理学教授のHopkinsがファイバースコープの物理を書いている.HopkinsとかKapanyなどはファイバー光学にとっては忘れえない業績を残した人である.
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