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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻4号

1977年04月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

食道癌根治手術後の再建胃管癌の2症例と重複癌に対する考察

著者: 飯塚紀文1 平田克治1 塩貝陽而1 佐野量造2 広田映五2

所属機関: 1国立がんセンター外科 2国立がんセンター病理

ページ範囲:P.433 - P.438

文献概要

 食道癌切除後の食道再建には胃を使用することが多い.したがって食道癌病巣のみならず,胃も精査して,胃癌はもとより潰瘍,ポリープ等の病変の有無を調べ,胃が食道再建に適しているかどうかを確かめる必要がある.しかし術前に胃を精査したにもかかわらず,胸壁前および胸骨後経路で食道を再建してから,それぞれ1年半,4年半後に形成胃管の胃癌の存在に気づいた2症例を経験した.食道と他臓器,特に胃との重複癌は以前にも報告したように3)それほど稀なものではないが,食道癌手術後の再建胃管の胃癌の報告は稀である.そこで2症例を報告するとともに文献的考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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