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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻4号

1977年04月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

平滑筋腫に合併したⅡb型早期胃癌の1例および韓国における胃癌について

著者: 尹世玉1 韓相浩2 閔珖植3 藤井彰4 高木国夫5 中村恭一6

所属機関: 1韓国ソウル第1病院外科 2韓国ソウル第1病院内科 3韓国ソウル順天郷病院外科 4癌研究会附属病院内科 5癌研究会附属病院外科 6癌研究会附属病院病理

ページ範囲:P.465 - P.470

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 韓国においても日本と同様に胃癌は非常に多く,全癌死亡の中で男子の癌では胃癌が第1位,女子では子宮頸癌についで第2位で,男女合わせてもやはり第1位となっている1).韓国の近代医学は第二次大戦後,欧米,特にアメリカの医学に負うところ少なからず,医学各分野にめざましい発達をとげてきた.しかしながら韓国人にこのように胃癌が多いにもかかわらず,胃癌の診断,特に早期胃癌の発見頻度は低く,切除胃癌中の早期癌の頻度は5%に過ぎない.胃癌診断技術の中で二重造影を含む胃X線検査法は早くから広く普及しているが,内視鏡検査は1968年頃からようやく始まり,徐々に普及しつつある.われわれは1973年9月から本格的に胃内視鏡検査を施行し,今日までに8例の早期胃癌を内視鏡的に診断しえた.今回はその8例中,特に興味ある典型Ⅱb型早期胃癌1例を報告し,あわせて韓国における胃癌の現状を紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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