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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻4号

1977年04月発行

今月の主題 症例・研究特集

症例

胆管結石を合併した十二指腸乳頭部腺腫の1例―良悪性境界病変

著者: 木林速雄1 岡島邦雄1 郷原真清1 大森浩之2 木本克彦3

所属機関: 1岡山大学医学部第1外科 2岡山大学医学部第2病理 3重井病院内科

ページ範囲:P.471 - P.476

文献概要

 十二指腸乳頭部に良性腺腫がみられることは稀であり,現在まで11例が報告されているにすぎない4)~6).また,十二指腸腺腫は前癌病変でありうる可能性も諸家により示唆されている7)~10)

 われわれは最近,急性腎不全を合併した胆道感染症疑診例が,大量下血を併発したため,緊急胃切除術をやむなく行ない,軽快した後,精査により総胆管結石および十二指腸乳頭部腫瘤が明らかとなり,根治手術を行ない全治しえた症例を経験した.本例の乳頭部腫瘤は組織学的にも良悪性の判定が非常に困難な症例であったので若干の考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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