文献詳細
文献概要
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書評「肝臓」
著者: 山村雄一1
所属機関: 1大阪大学
ページ範囲:P.476 - P.476
文献購入ページに移動 肝臓の形態と機能,さらに病態に関する近年の進歩を集大成し,そのreference sourceとなる本は長い間わが国での出版が期待されていた.本書の第1版は1964年に世に出され,その期待に応えたと思うが,その後1971年の第2版の出版に際しては「肝臓」と「肝臓病」とが分けて出版されるようになり,今回の第3版では肝臓に関する基礎的な知識を中心として,この10年間ばかりの間に劇的な進歩を示した事項が加えられ,改訂・補筆が行なわれて装いを新たに登場してきたものである.
本書は大きくわけると肝臓の形態と機能,それに病態生理という3つの部分から成っている.形態学的な部分では,肝臓の発生,その比較解剖,肝臓の血管構築,組織学的構造などが前半において述べられ,後半では組織化学,電子顕微鏡的構造についてかなりのページがさかれている.後者では形態と機能との関係が随所において論じられ,肝臓に関する今日的な形態学的アプローチの軌跡をみることができる.
本書は大きくわけると肝臓の形態と機能,それに病態生理という3つの部分から成っている.形態学的な部分では,肝臓の発生,その比較解剖,肝臓の血管構築,組織学的構造などが前半において述べられ,後半では組織化学,電子顕微鏡的構造についてかなりのページがさかれている.後者では形態と機能との関係が随所において論じられ,肝臓に関する今日的な形態学的アプローチの軌跡をみることができる.
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