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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻4号

1977年04月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

観血的内視鏡的ポリペクトミーを施行したPeutz-Jeghers症候群の1例

著者: 蜂巣忠1 折居和雄1 桜庭庸悦1 遠藤保利1 横山健郎1

所属機関: 1国立佐倉療養所外科

ページ範囲:P.483 - P.487

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 Peutz-Jeghers症候群は口唇指趾等の色素沈着と遺伝傾向を有する腸管ポリポージスで,本邦では200例以上の報告がある.Peutz-Jeghers症候群の揚合,ポリープの癌化は比較的稀であるが,ポリープの誘因となる腸重積の合併が多く,全消化管に発生したポリープの処置が問題となる.ポリペクトミーの手技としてはendoscopic surgeryの応用が侵襲も少なくすぐれているが,ポリープが全消化管に多数存在する場合,あるいは腸重積合併例等では観血的手術が必要となる.最近われわれは急性膵炎の経過中に発見されたPeutz-Jeghers症候群の1症例(腸重積合併例)に開腹のうえ内視鏡的ポリペクトミーを施行し,全消化管にわたって存在した計50コのポリープを切除し,きわめて良好な結果を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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