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今月の主題 症例・研究特集 研究
試作胆道ファイバースコープFujinon FT-SFの使用経験
著者: 佐藤良昭1 渡辺豊1 井出哲也1 仲吉昭夫1 中本実1 高橋恒夫1 川村統勇1 三穂乙実1 長尾房大1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2外科
ページ範囲:P.521 - P.527
文献購入ページに移動胆道鏡開発の歴史をみると,1923年Bakes1)が最初に胆道内視を試み,その後1937年Hollenberg2)らとBabcock3)が胆囊外瘻造設患者に硬性膀胱鏡を使って胆囊内観察,結石除去に成功した.ただし,これらは硬性鏡であったため,胆道の観察には,実際上不合理な面が多く,実用化には至らなかった.1958年Hirschowitz4)がgastroduodenal fiberscopeを考案したのがきっかけとなり,fiberscopyが内視鏡分野で確立された.1965年にはShore5)らが初めて胆道ファイバースコープを開発し,胆道疾患診断の分野に可撓性のあるファイバースコープが出現した.本邦でも1967年に田,西村6)らが,さらに山川7)らが国産のファイバースコープを開発し報告している.
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