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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻4号

1977年04月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 研究

乳頭部総胆管十二指腸瘻に関する臨床病理学的検討

著者: 石川功1 黒田慧2 紀健二3

所属機関: 1東京大学医学部第1外科 2東京都老人総合研究所臨床病理 3東京都養育院付属病院消化器科

ページ範囲:P.529 - P.539

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 ファーター乳頭部およびその近傍に生ずる総胆管十二指腸瘻──ここでは,乳頭部総胆管十二指腸瘻と呼ぶことにする──は,内胆汁瘻のうちでも最も稀なものと考えられ,従来欧米の報告例はほとんどみなかったが1)~3),最近本邦では十二指腸ファイバースコープによる発見例が相次いで報告4)~6)されるようになるとともに,乳頭閉鎖不全の原因や胆石の自然消失機転に関連の深い病態として注目を浴びてきている.

 われわれは最近東京都養育院付属病院および東京大学病理学教室における剖検例475例中,4例の乳頭部総胆管十二指腸瘻を認めた(Table 1).そこでこれらの症例を中心に本症について肉眼ならびに病理組織学的検索を行ない,その発生機序および臨床上の問題などに関して若干の知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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