胃と腸12巻5号

1977年05月発行

今月の主題 高齢者の胃病変の特徴 主題

臨床からみた高齢者の胃病変―癌（ポリープを含む）

著者： 中沢三郎¹ 川口新平¹ 服部龍夫² 二村雄次² 村上隼夫³

所属機関： ¹名古屋大学医学部第2内科 ²名古屋大学医学部第1外科 ³市立静岡病院内科

ページ範囲：P.605 - P.613

　加齢に伴い精神面のみならず，身体的な形態と機能に関しても退行性変化が生ずるとともに種々の病的状態が形成される．老人に多い消化器疾患として癌，潰瘍，ポリープ，憩室，胆石症などがあげられるが，胃においても特徴的な所見がみられる．今回，われわれは高齢者胃癌の特徴について述べるとともに年代別に比較検討した成績を報告する．