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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻5号

1977年05月発行

症例

回腸のBlind Loopに発生した胃上皮化生

著者: 横山逸男13 小塚貞雄2 伊藤勝基13 近藤達平1 太田和宏3

所属機関: 1名古屋大学医学部第2外科 2名古屋大学医学部第2病理 3名古屋クリニック

ページ範囲:P.659 - P.662

文献概要

 胃以外における消化管に胃腺上皮を見ることは極めて稀であるが,メッケル憩室,食道異所性胃上皮1),十二指腸2)3),腸管二重症4)5)等に見られるという報告がある.しかしそれらの異所性胃上皮のほとんどは先天的に発生した上皮と考えられ,明らかに後天的に発生したと考えられる報告は今までのところ,われわれの知る限り1例のみである.

 われわれは小腸にBlind Loopを設置した20年後の患者の小腸切除標本の粘膜に散在性の幽門腺様腺管,そして壁細胞,主細胞,副細胞より成る胃底腺上皮を認めたのでその報告を行ない若干の文献的考察を行なった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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