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編集後記 フリーアクセス
著者: 高田洋
所属機関:
ページ範囲:P.682 - P.682
文献購入ページに移動まず基礎的な事項として形態面から加齢と消化管の変化を論じ,ついで広い視野にたって疫学の立場から検討を加え,さらに形態学的特徴を明らかにするために90%以上に及ぶ高率の剖検例を資料としてこの問題を論じてもらった.一方臨床の面から日常の診療に直結した胃潰瘍・ポリープ・癌をとりあげ高齢者胃病変の特徴について論じてもらった.もちろん高齢者の胃病変を青壮年者のそれと比較した場合,その特徴に関しては過去にも数多くのすぐれた業績があり既に定説になっている部分も少なくはない.しかしここに敢えてこのテーマを取りあげた意図は今一度多角的にこの問題を論じ高齢者の胃病変の特徴をうきぼりにして診断・治療の実際面に役立てたいと考えたためである.
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