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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻6号

1977年06月発行

症例

悪性黒色腫の胃・小腸転移の1症例

著者: 井田正博1 山本達1 高島力1 大槻典男2 永川宅和3 山岸満3

所属機関: 1金沢大学医学部放射線医学教室 2金沢大学医学部皮膚科学教室 3金沢大学医学部第2外科学教室

ページ範囲:P.793 - P.798

文献概要

 胃および小腸への悪性腫瘍の転移は,しばしば報告されており,決して少ないとはいえない1)~3).しかし,その多くは剖検による報告で生前に臨床的に診断される例は数少ない.その中で悪性黒色腫は,これら転移性腫瘍中に占める頻度が相対的に高く,Pomerantz4)らが胃転移のレントゲン所見として紹介した“Bull's eye” signを呈した例も文献上に散見される5)~7)

 今回,われわれは消化管透視にて上記所見を呈し,転移性胃小腸悪性黒色腫と診断,4カ月後再検する機会を得,病理学的にも実証された1症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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