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文献概要
今月の主題 残胃病変 主題
内視鏡による残胃病変の診断
著者: 竹添和英1 鵜川四郎2
所属機関: 1東京都職員共済組合青山病院外科 2林病院外科
ページ範囲:P.875 - P.882
文献購入ページに移動消化管内視鏡検査の器械に要求される機能として,①盲点・観察難点のないこと,②解像力がよく,記録性にすぐれていること,③送気,送水(レンズ面の洗滌,吸引洗瀞(内腔の)ができること,④生検・細胞診ができること,⑤被検者に与える苦痛が少なく,安全であること,⑥操作が簡単で耐久力のあることなどがあげられよう.しかし一器種ではこれら条件を満足するものはまだ開発されていない.とくに後述するような解剖学的に複雑な切除残胃を中心とする観察を,1つの器械で充分な目的を達することは現状では不可能といえる.現実には種々の器種を用い,検査法に工夫をこらしながら実施されているわけであるが,われわれは,最近新しく開発された細径ファイバースコープGIF-P2(オリンパス製)が,残胃の観察にも好適であるという結果を得たので,それを中心に報告したい.
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