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文献詳細

雑誌文献

胃と腸12巻8号

1977年08月発行

今月の主題 胃癌の浸潤範囲・深達度の判定(1)

主題

切除胃拡大撮影による癌浸潤範囲診断の試み

著者: 清成秀康1 古賀充1 田中誠1 野辺奉文1 古沢元之助1 稲倉正孝2 古賀成昌3

所属機関: 1国立病院九州がんセンター 2宮崎医科大学放射線科 3鳥取大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1009 - P.1015

文献概要

 X線による胃癌浸潤範囲の診断は,さまざまの所見を組み合わせることによって行なわれる.

 充満像の辺縁,二重造影像の辺縁やバリウム斑,粘膜すう壁先端の変化などは,胃癌の性状診断の決め手になるとともに,病変の範囲とも密接な関係がある.胃癌が陥凹型であると隆起型であるとを問わず,健常部分との間に明瞭な高低差を示す場合は,上記の所見によって境界を診断することが可能である.しかし,進行癌にしても早期癌にしても,きわめて微妙な粘膜変化をもって健常部へ移行するものも,日常少なからず経験するところである.このような場合には,二重造影像で表現される胃小区模様によって,境界を推定しているのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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